S V O C or [S] V [O] [C]?
文型の記号の付け方は、人によって違います。
今回は私がお勧めしている付け方を紹介します。
恐らく多くの人は、S V O C のようにそれぞれの記号に該当する部分に下線を引いて記号を付けているのではないかと思います。
私の場合は全ての記号で下線を使うのではなく、[S] V [O] [C] (M) の様に記号を付けるようにしています。
理由は2つあります。
[S] V [O] [C] (M) で記号を記す理由①
1つめは、S O C M などは語数が多くなりやすいので、下線を引くと見ずらいからです。
特に S は長いものだと20語以上にもなる文もあります。
行をまたぐほど長い S だと、下線を引いた場合「 S がどこから始まりどこで終わるのか?」が分かりずらいと思います。
文型を使って英文読解をする際に重要なのは、S V O C と M の範囲です。
つまり、「どこからどこまでが S (V O C M) なのか?」を把握することが重要なので、下線ではなく、範囲を始まりの記号と終わりの記号で明確に表すことができる、角カッコ [ ~ ] や丸カッコ ( ~ ) を使うようにしています。
V については、助動詞が付いたり、さらに完了形の have + 過去分詞などが付いたりしたとしても10語以上になることはまれだと思うので下線にしています。
以下の例文を見てみましょう。
The idea of launching a very high satellite that appears to be stationary had the opportunity of being tested when a satellite named Syncom was built by an American company.
この英文の S は The idea ~ stationary までの13語です。
行をまたいではいませんが、なかなか長い主語ですね。(英文の日本語訳は後ほど紹介いたします。)
それでは、下線で記した場合と私のやり方で記した場合を比べてみましょう。S V O C M の判断基準についてはこちらの記事を参照してください。
下線
S The idea of launching a very high satellite that appears to be stationary V had O the opportunity of being tested M when a satellite named Syncom was built by an American company.
私のやり方
[S The idea of launching a very high satellite that appears to be stationary] V had [O the opportunity of being tested] (M when a satellite named Syncom was built by an American company).
慣れもあると思いますが、私は角カッコ [ ~ ] や丸カッコ ( ~ ) を使った方が各記号の始まりと終わりが分かりやすいですし、読みやすいと思います。
[S] V [O] [C] (M) で記号を記す理由②
私が下線を使わずに文型の記号を記す2つ目の理由は、文構造が多重構造になっている場合、線が二重線、三重線以上になってしまい読みずらいからです。
英文は多くの場合、文の中に文があり、さらにその中に文…(以下略)のように多重構造になっています。
ロシア土産で有名な、人形の中に小さな人形が入っているマトリョーシカのような感じですね。
下線で文型の記号を記してしまうと、二重線、三重線、と線が重なってしまいます。
三重線くらいまでなら許容範囲内かもしれませんが、それ以上になると行間がいくら広くてもごちゃごちゃしてしまって読みずらいです。
そもそも文型の記号は英文を読みやすくするためにつけるものなので、記号を記した結果、文字が読みにくくなってしまったら本末転倒です。
先ほどの例文を見てみましょう。
S と接続詞 when から始まる M が多重構造になっています。
下線で記した場合と私のやり方で記した場合を比べてみましょう。
下線

私のやり方

やはり、角カッコ [ ~ ] や丸カッコ ( ~ ) を使った方が各記号の始まりと終わりが分かりやすいですし、読みやすいと思います。
なにより、文の中に文があるという構造が、下線よりもカッコの方が視覚的に分かりやすいのではないかと思います。
さらに読みやすくするために、多重構造になっている文に関しては、一番外側が赤色、次に青色、その次が緑色などのように色分けするようにしています。
(予備校講師時代は、一番外側から順に、黄色、赤色、青色、緑色、白色を使っていました。よほどのことがない限りチョークの色が足りなくなることはないと思います。)
また、準動詞が文のような構造を作っている場合は、記号に ‘ を付けて区別しています。
今回の例文だと、動名詞の launching が V’ 、a very ~ stationary が launching の目的語として働いているので O’ です。
読むために必要な記号を書き入れ、文型が確定したので日本語訳をすると以下の様に訳すことができます。5文型を使った日本語訳のやり方は、こちらの記事を参照してください。
The idea of launching a very high satellite that appears to be stationary had the opportunity of being tested when a satellite named Syncom was built by an American company.
日本語訳
静止しているように見えるとても高いところにある(高高度を飛ぶ)人工衛星を打ち上げるという考えは、シンコムという名前の人工衛星が、アメリカの企業によって作られたときに、試される機会があった。
その他の利点
下線ではなく[S] V [O] [C] (M)で文型の記号を記す方法には、教える側と教わる側両方に利点があります。
教える側の利点
・キーボードで入力しやすい。
下線を使う場合、二重線以上になるとパソコン上で三重線、四重線を引くのは難しいと思います。
プリント教材やデジタル教材を作成する場合、[S] V [O] [C] (M)を使った方が作成が容易です。
・黒板やホワイトボード上でも書くのが圧倒的に楽。
下線を使う場合、S が長い文などは黒板の端から端まで下線を引かなければならないかもしれません。黒板を使って授業をしたことがある人なら大変さが分かると思います。💦
教わる側の利点
・重要な部分に引く下線と文型の下線が混同しない。
・行間が空くので単語の上や下に単語の意味などを書き込みやすい。
下線を使う場合、英単語の下に引いた下線のさらに下に書き込むとごちゃごちゃしてしまうと思います。
・定規をあまり使わなくて済む。
これはきれいにノートを取りたい人にしか当てはまらないかもしれませんが、下線を使う場合線がゆがまないように定規を使う必要があります。(フリーハンドでまっすぐ線を引ければいりませんが…)
些細なことですが、余計な文房具を使わなくて済むのは、教わる側にとっては大きな利点だと思います。
思いつくがけでも、教える側と教わる側にそれぞれこれだけ利点があります。
もちろん、そもそも文型の記号は英文の構造を理解しやすくしたり読みやすくするために書き込むものなので、自分が良いと思った方がベストです!
まとめ
今回は、私なりの文型の記号の付け方を紹介しました。
ルールをまとめると
・[S] V [O] [C] (M) のように記号を付ける。
・多重構造になっている文では、色を変えて記号を付ける。
・準動詞が文のような構造を作っている場合は、記号に ‘ を付けて区別する。
以上の3つです。
下線よりも、使う記号の種類は多くなってしまいますが、慣れれば書き込みやすさ、読みやすさなどのメリットを感じられると思います。
是非試してみてください!