意外とややこしいmarry
marry は「~と結婚する」という意味の他動詞で、日本語の意味に「~と」が付いていますが、前置詞の with を付けて使いません。
(他)marry「~と結婚する」marry with
marry には以下の3つの使い方があります。
- 他動詞の marry
- be married (to ~)
- get married (to ~)
それでは、それぞれの使い方を見ていきましょう!
1.他動詞の marry
他動詞の marry は、「~と結婚する」という意味で、marry の後ろに直接目的語(結婚する対象)を置いて使います。
Will you marry me? 「私と結婚してくれませんか?」
I love you but I can’t marry you. 「あなたのことを愛しているけれど、結婚はできません。」
I think she has married a wonderful man. 「彼女は素晴らしい男性と結婚したと思います。」
特に、Will you marry me? 「私と結婚してくれませんか?」という例文はよく見かけますね!
使い方に迷ったら、この例文を思い出してください。目的語の me を marry の直後に置いているので、他動詞であることが確認できますね!
他の他動詞の様にmarry にも自動詞の使い方はありますが、自動詞の marry よりも後ほど紹介する get married (to ~) の方が好まれるようです。
いくつか例文をのせておきます。
(自)marry 「結婚する」
She married young (late in life). 「彼女は早婚(晩婚)だった。」
He married for love (money). 「彼は恋愛(お金目当てに)結婚した。」
He does not marry into my family. 「彼が結婚して私の家に入る(婿に入る)のではない。」
be married (to ~)
be married (to ~) は、「(~と)結婚している」という意味です。
be 動詞は状態動詞なので、「(~と)結婚している状態」、つまり既婚の状態を表したいときに使う表現です。
ここで使われている married は過去分詞形という形で、動詞を形容詞として使う場合に使います。
形容詞は名詞の状態を表す品詞なので、「結婚している状態」という事になります。
be interested in ~ 「~に興味がある」の interested と同じですね!
分詞については、こちらの記事を参照してください。
「~と」の様に、誰と既婚なのかを説明したい場合には、前置詞の to ~ を使います。
to ~ を使う理由は、諸説ありますが私が一番納得できるものを紹介しておきます。
昔の英語で marry は、「息子/娘を~へ(に)嫁がせる」のような意味合いだったそうです。
そのため、嫁がせる方向を表すために、方向を表す前置詞 to ~ を使うようになったそうです。
He is married to Emily. 「彼はエミリーと結婚している。」
Emily has been married to him for 5 years. 「エミリーは彼と結婚して5年になる。」
He is married with three children. 「彼は結婚していて3人の子供たちがいる。」
get married (to ~)
get married (to ~) は、「(~と)結婚する」という意味です。
get は動作動詞なので、結婚するという行為(アクション)を表し、「(結婚していない状態から)結婚している状態を得る=未婚から既婚になる」という変化を表す表現です。そのため、辞書によっては「結婚式を挙げる」という意味で紹介されていることもあります。
be married (to ~) と同様に、married は過去分詞形で形容詞として使われています。
「~と」の様に、誰と既婚なのかを説明したい場合には、前置詞の to ~ を使います。
I got married to Emily. 「私はエミリーと結婚した。」
They got married when they were 18. 「彼らは18歳の時に結婚した。」
I will get married to Emily soon. 「私はもうすぐエミリーと結婚する。」
まとめ
marry は以上の3つの使い方をマスターしておけば大丈夫です!
以前「marry に with を付けたらどのような意味になってしまうのか?」といった質問を受けたことがあります。
with は「~と(一緒に)」という意味です。
marry に with を付けると、「合同結婚式をする」や「誰か他人を同伴して結婚する」というような意味合いになってしまうので、使いどころがかなり限られると思います。
- 他動詞の marry
- be married (to ~)
- get married (to ~)
この3つの使い方で必ず覚えましょう!