第4文型( S V O1 O2 )と他の文型との共通点
第4文型( S V O1 O2 )は「Sが(は)O1にO2をVする」と訳す文型です。
特徴は、第4文型( S V O )は他動詞を使う文型であるということです。
5文型の一覧を確認してみましょう。
第1文型:S V「Sが(は)Vする」
第2文型:S V C「S=C SはCの状態(にVする)」
第3文型:S V O「Sが(は)OをVする」
第4文型:S V O1 O2「Sが(は)O1にO2をVする」
第5文型:S V O C「Sが(は)O=Cの状態にVする」
自動詞を使う第1文型と第2文型以外は他動詞を使う文型なので、第3文型、第4文型、第5文型は他動詞を使う文型ですね。
自動詞と他動詞については、こちらの記事を参照してください。
それでは、詳しく見ていきましょう!
第4文型( S V O1 O2 )
第4文型が他の文型と大きく異なる点は、述語動詞( V )の後に、目的語( O )を2つ取るというところです。
S V O O のように表記されることが多いですが、私は2つの目的語を区別するために S V O1 O2 のように表記するようにしています。
S V O1 O2「Sが(は)O1にO2をVする」と訳します。
以下のような英文が第4文型です。
第4文型:S V O1 O2「Sが(は)O1にO2をVする」
[S My mother] V made [O1 me] [O2 coffee]. 「私の母が私にコーヒーを淹れてくれました。」
[S He] V gave [O1 me] [O2 a present]. 「彼は私にプレゼントをくれました。」
[S The man] V left [O1 his son] [O2 a large fortune]. 「その人は息子に莫大な財産を残した。」
文の要素( S V O C )や5文型については、こちらの記事を参照してください。
記号の付け方については、こちらの記事を参照してください。
間接目的語( O1 )、直接目的語( O2 )
第4文型で使われる2つの目的語にはそれぞれ名前が付いています。
述語動詞( V )の直後に来る目的語( O1 )は、間接目的語と呼ばれ、2つ目の目的語( O2 )は直接目的語と呼ばれます。
述語動詞( V )の直後に来る目的語( O1 )の方が直接目的語と呼ばれそうですが、間接目的語と呼ばれるので注意です。
理由は、第4文型はそもそも第3文型( S V O )の V と O の間に、もう一つ目的語を足した文だからです。
2つ目の目的語( O2 )が直接目的語と呼ばれる理由は、動詞のアクションや働きが直接及ぶ対象だからです。
以下の2つの例文を見てみましょう。
S V O
[S He] V bought [O some cookies]. 「彼はいくつかクッキーを買いました。」
S V O1 O2
[S He] V bought [O1 his children] [O2 some cookies]. 「彼は彼の子供たちにいくつかクッキーを買いました。」
第4文型の文は、第3文型の V と O の間に、his children を足しただけの文になっています。
He bought some cookies. だけでは誰にクッキーを買ったのかという情報は伝わりません。
日本語の、「~に」や「~へ」にあたる情報を付け加えたい場合、第3文型の V と O の間に目的語を付け加えて第4文型にします。
そして、述語動詞である bought というアクションをした結果、買ったのは直接目的語( O2 )の some cookies です。これが、「動詞のアクションや働きが直接及ぶ」ということです。
私が第4文型を教えるときには、直接目的語、間接目的語の話はしません。
文法用語が苦手な人が多いので、紹介する文法用語は必要最低限にしてあげたいのです。
文型で重要なのは、正しく文型を判別できることと、それぞれの文型の訳し方を覚えることです。
第4文型は、「Sが(は)O1にO2をVする」と訳すということさえ覚えておけば、どちらが直接目的語/間接目的語なのかはあまり重要ではないと思います。
しかし、英文法をしっかりと勉強している生徒さんからは、かなりの確率で「なぜ先に来る目的語( O1 )の方を直接目的語と呼ばないのか?」、「述語動詞( V )の直後に直接ついているのになぜ間接目的語と呼ばれるのか?」などの質問を聞かれます。
そういった場合に答えられないのは信頼を損ねるきっかけになりかねないので、こういった知識は英語を教える側であれば知っておく必要がありますね!
S V 人 モノ
第4文型は、述語動詞の意味が「人にモノを~する。」のようになるケースが非常に多いので、以下の様に第4文型を教える人もいます。
第4文型:S V O1(人) O2(モノ)
間接目的語( O1 )に「人」、直接目的語( O2 )に人以外の「モノ」が入ることが多いです。
S V O1(人) O2(モノ)の語順になりやすいのは、第4文型で使われる動詞に「(誰か)に(何か)を与える、やってあげる」のような意味が多いからです。
先ほど確認した3つの例文を改めて見てみましょう。
第4文型:S V O1 O2「Sが(は)O1にO2をVする」
[S My mother] V made [O1 me] [O2 coffee]. 「私の母が私にコーヒーを淹れてくれました。」
[S He] V gave [O1 me] [O2 a present]. 「彼は私にプレゼントをくれました。」
[S The man] V left [O1 his son] [O2 a large fortune]. 「その人は息子に莫大な財産を残した。」
S V O1(人) O2(モノ)の語順になっていることが分かります。
しかし、以下の様に必ず間接目的語( O1 )に「人」、直接目的語( O2 )に人以外の「モノ」が入るというわけではないので注意です。
以下の例文で確認してみましょう。
[S I] V gave [O1 a potted plant] [O2some water]. 「私は、鉢植えの植物に水をあげた。」
間接目的語(O1)には、人ではなく a potted plant が来ています。
間接目的語(O1)にはあくまで、「何かをしてあげる/与える相手(人)や対象(モノ)」が入るので、人以外を表す言葉が入ることもあるのです。
第4文型で使われやすい動詞
第4文型で良く用いられる動詞は、2つのタイプに分けることができます。
1つ目は、give型と呼ばれ、相手(O1)のもとに何か( O2 )を届かせる(到達させる)タイプの動詞です。
give型
give「(O1)に( O2 )を与える。」, lend「(O1)に( O2 )を貸す。」,
show「(O1)に( O2 )を見せる。」, hand「(O1)に( O2 )を手渡す。」,
offer「(O1)に( O2 )を提供する。」, pass「(O1)に( O2 )を手渡す。」,
pay「(O1)に( O2 )を支払う。」, sell「(O1)に( O2 )を売る。」,
send「(O1)に( O2 )を送る。」, teach「(O1)に( O2 )を教える。」,
tell「(O1)に( O2 )を告げる。」 など。
2つ目は、buy型と呼ばれ、相手(O1)ために何か( O2 )をするタイプの動詞です。
buy型
buy「(O1)に( O2 )を買う。」, find「(O1)に( O2 )を見つける。」,
cook「(O1)に( O2 )を料理する。」, make「(O1)に( O2 )を作る。」,
choose「(O1)に( O2 )を選ぶ。」, get「(O1)に( O2 )を手に入れる。」,
leave「(O1)に( O2 )を残す。」, play「(O1)に( O2 )を演奏する。」,
sing「(O1)に( O2 )を歌う。」 など。
buy型で重要なのは、何か( O2 )が必ずしも相手の手元に届く(到達する)わけではないというところです。
以下の例文で確認してみましょう。
[S He] V bought [O1 her] [O2 a ring]. 「彼は彼女に指輪を買ってくれた。」
この文から分かるのは、「彼は彼女に指輪を買ってくれた。」という情報だけです。
「指輪」が「彼女」の手元にあるかどうかは分かりません。
もしかしたら、「彼」という人物は指輪を彼女のために買いはしたものの、あげるのが惜しくなって自分のものにしてしまうかもしれません。
buy型の動詞の文だけでは「彼女に指輪を買った。」ということは事実までは伝わりますが、「指輪は彼女に届いたのか。」というところまでは伝わりません。
屁理屈の様に聞こえるかもしれませんが、buy型の動詞は( O2 )の手元に(O1)が届いたかどうか(到達したかどうか)という情報までは含んでいないのです。
同様のことが以下の文でも言えます。
[S John] V cooked [O1 me] [O2 a nice meal]. 「ジョンは私においしい料理を作ってくれた。」
cooked は、「料理を作った」という意味なので、作った料理を「私」のもとに届けるのは cooked とはまた別の動作を表す動詞を必要とします。
このように、give型の動詞は「相手に届く」というところまで意味に含まれている動詞で、buy型は含まれていません。
このことは、第4文型を第3文型に書き換えるときに重要になってきます。
第4文型と第3文型の書き換えについては、こちらの記事を参照してください。
まとめ
今回は、第4文型について解説しました。
5文型を使いこなせるようになるためには、まず文の要素を理解して正しく記号が付けられるようになることが重要ですが、それぞれの文型の特徴も覚えておくと文型を確定させやすいと思います。
覚えることは多いですが頑張りましょう!