【英文法】句と節の教え方

句と節とは?

英文法を独学で勉強していると、「句」と「節」という言葉が付いた文法用語によく出会うと思います。副詞句、関係代名詞節など「句」と「節」が付いた文法用語はたくさんありますが、肝心の「句とは何か?」、「節とは何か?」をあまり理解できていない英語学習者は多いのではないかと思います。

実際に私が普段教えている高校生の生徒さんたちの中で、「学校で教わっていないのに、英語の先生が~句、~節だから… と説明しだして訳が分からなかった。」という声がかなりありました。

社会人の生徒さんたちからも、「学校で説明された覚えがない。」や「手持ちの英語教材に句と節についての説明が載っていない。」という声がありました。

句と節については、「句」、「節」を含む文法用語を理解するうえでかなり重要なので、初めのうちにしっかりと理解しておきましょう!

句=文ではないカタマリ

「句」とは、「2語以上の語のまとまりが、一つの品詞と同じ働きをしており、その中に〈主語+述語動詞〉の関係性がないもの」のことです。

つまり、「句=文ではないカタマリ」です。

次の例文を見てみましょう。

I saw Emily in the afternoon. 「私は午後にエミリーを見ました。」

「句」はどの部分になるでしょうか?

正解は、in the afternoon 「午後に」の部分が「句」になります。

この文の場合 in the afternoon は副詞の役割をしており、いつエミリーを「見た=saw」のかを説明しています。つまり、in the afternoon のカタマリは副詞として動詞の saw を修飾しています。

in the afternoon は「主語が~する」のような文の働きはしておらず、一つの副詞として動詞の saw を修飾する働きをしているので、「句」に分類されます。

副詞の役割をする句なので、この文の中で in the afternoon は副詞句として動詞の saw を修飾していますね!

節=文のカタマリ

「節」とは、「2語以上の語のまとまりが、一つの品詞と同じ働きをしており、その中に〈主語+述語動詞〉の関係性があるもの」のことです。

つまり、「節=文のカタマリ」です。

次の例文を見てみましょう。

I saw Emily when I was running. 「私は走っていたときに、エミリーを見ました。」

「節」はどの部分になるでしょうか?

正解は、when I was running 「走っていたときに」の部分が「節」になります。

この文の場合 when I was running は副詞の役割をしており、いつエミリーを「見た=saw」のかを説明しています。つまり、when I was running のカタマリは副詞として動詞の saw を修飾しています。

先ほどのとは違い、when I was running は「私が走っていたとき」=「主語が~する」という文の働きをしており、一つの副詞として動詞の saw を修飾する働きをしているので、「節」に分類されます。

副詞の役割をする節なので、この文の中で when I was running は副詞節として動詞の saw を修飾していますね!

句と節の教え方

「句=文ではないカタマリ」 「節=文のカタマリ」

以上の2点さえ抑えておけば、「句」と「節」の違いはバッチリですね!

教える際は、例文を使いながら意味のカタマリの中に「主語+述語動詞」=「主語が~する」という文の構造があるのかどうかを見分けさせましょう!

「主語+述語動詞」がない場合はそのカタマリは「句」、ある場合は「節」です。

句と節には、名詞と同じ働きをする名詞節、形容詞と同じ働きをする形容詞節、副詞と同じ働きをする副詞節の3種類があります。

まず、そのカタマリが「句」なのか「節」なのか見分けられるようになったら、次は名詞、形容詞、副詞の内どの品詞の働きをしているのかを見分けられるようになりましょう!

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