動名詞=名詞
動名詞は準動詞の仲間で、動詞を名詞として使う使い方です。
「動名詞」という文法用語は、数ある日本語の文法用語の中でもかなり意味が分かりやすいです。
まさに読んで字のごとく。
動詞を名詞として使うので、動名詞です。
*動詞の原形+~ing という形で使います。
*動詞のing形とも呼びます。
*動詞のing形のことをよく「進行形」と呼ぶ人がいますが、進行形は be動詞+動詞のing形です。be動詞が付いていない動詞のing形は、進行形ではありません。意味も使い方も全く違うので注意しましょう!
動名詞の意味は、不定詞の名詞的用法と同じで「~すること」という意味になります。
不定詞の名詞的用法と動名詞の使い分けについてはこちらの記事をどうぞ!
名詞扱いなので、主語( S )、目的語( O )、補語( C )として使うことができます。
動名詞:「~すること」
[S Speaking English] V is not [C easy]. 「英語を話すことは簡単ではない。」
[S I] V have finished [O reading the book]. 「私はその本を読み終えました。(=その本を読むことを終えました。)」
[S Her hobby] V *is [C playing the piano]. 「彼女の趣味はピアノを弾くことです。」
* [S Her hobby] V is [C playing the piano].
この文では、playing に be動詞が付いているように見えますが、is playing を現在進行形だと解釈して読んでしまうと「彼女の趣味(という名前の人物?生き物?)がピアノを弾いています。」になってしまうので違います。
前置詞+動名詞
前置詞+動名詞の様に、前置詞の後に前置詞の目的語として置いて使うこともできます。
例文で使い方を確認してみましょう!
[S She] V is [C good at speaking English]. 「彼女は英語を話すの(=英語を話すこと)が得意だ。」
前置詞の at のあとに、speaking English 「英語を話すこと」という動名詞のカタマリが来ています。
不定詞の名詞的用法はこの使い方ができません。
理由は、不定詞の to はもともと前置詞なので、前置詞+to+動詞の原形としてしまうと、以下の例のように前置詞が2連続になってしまうからです。
She is good at to speak English. ❌️
at to のように前置詞を2連続で置くことは普通できません。
また、そもそも前置詞の後には名詞しか置けないというルールがあるので、前置詞の後に to を置くことはできません。
前置詞のあとに動詞を置きたい場合は、必ず動名詞になります。
辞書に載っている動詞のing形
動名詞の中で頻繁に使われるものは、名詞として辞書に載っていることがあります。
例えば、もともと fishing は動詞の fish 「魚をとる、釣りをする」をing形にした動名詞の表現ですが、名詞として「魚釣り、フィッシング」という意味で辞書に載っています。
[S Fishing] V is [C fun]. 「魚釣りは楽しい。(=魚を釣ることは楽しい。)」
他には、swimming 「水泳(=泳ぐこと)」、shopping 「買い物(=買い物をすること)」、climbing 「登山、ロッククライミング(=登ること)」など日常生活でよく使う動詞の動名詞形は、辞書に名詞として登録されていることが多いです。
知っている動詞に ing を付けて動名詞形にして、辞書に名詞として載っているかどうか確かめてみる遊びをしてみると面白いと思います。
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まとめ
今回は動名詞について解説しました。
不定詞と違い、動名詞には名詞的用法の1種類しか用法がありません。
動詞をing形にしただけですが、動詞を名詞として使うことができるので、様々な文で主語( S )、目的語( O )、補語( C )として使うことができる便利な表現です。
動名詞と不定詞の名詞的用法はどちらも「~すること」という意味になりますが、使い分けがあるので詳しくはこちらの記事で確認してみてください!