不定詞の副詞的用法
不定詞は準動詞の仲間で、大きく分けて名詞的用法、形容詞的用法、副詞的用法の3種類の用法があります。
ちなみになぜ不定詞という名前なのかと言うと、不定詞は文中に入らないと名詞、形容詞、副詞の内どの使い方になるか確定しないからです。
つまり、文中に入らないと品詞が定まらないので、不定詞と呼ばれます。
不定詞はどの用法でも共通で、to + 動詞の原形の形を使います。
今回は、副詞的用法について解説していきます。
不定詞の副詞的用法は、動詞を副詞扱いで使うことができます。
副詞扱いなので、名詞以外の語句や文を修飾する使い方をします。
特に動詞や形容詞を修飾する使い方が多いです。
不定詞の副詞的用法には、以下のように6種類も使い方があります。
①目的「~するために」
②結果「~した結果…する」
③感情の原因「~して」
④判断の根拠「~するとは、~するなんて」
⑤形容詞の限定「~するのに(が)形容詞だ」
⑥独立不定詞(慣用表現):文を修飾
今回は、⑥独立不定詞について解説していきます。
不定詞の副詞的用法 独立不定詞
独立不定詞は副詞として慣用的に使う表現で、文を修飾します。
他の不定詞の用法とは違って、不定詞のカタマリが独立した一つの副詞のように働くので独立不定詞と呼ばれます。
例文を見てみましょう。
To tell (you) the truth, I don’t like her. 「実を言えば、彼女が好きではない。」
To tell (you) the truth が文 I don’t like her. を修飾しています。
独立不定詞は普通文頭について、to 不定詞 ~, 文…. のような形になります。
使い方は、以下の文のように1語で文全体を修飾する副詞と同じです。
Fortunately, Emily was not injured. 「幸運なことに、彼女は怪我をしなかった。」
副詞の fortunately 「幸運にも」が、文 Emily was not injured. を修飾しています。
このように独立不定詞は、不定詞のカタマリが独立した一つの副詞のように働きます。
他の慣用表現にも言えることですが、独立不定詞の意味は暗記しておくのが最も効率が良いです。
使われている単語からなんとなく意味を想像することもできますが、よく使う独立不定詞は暗記しておいたほうが考えずに使うことができるので便利です。
よく使う独立不定詞
・to tell ( ~ ) the truth 「(~に対して)実を言うと」
・to be honest「正直に言って、正直なところ」
・to say nothing of「~は言うまでもない」
・so to speak「いわば」
・not to say「~とは言わないまでも」
・needless to say「言うまでもないことだが」
・to be sure「確かに」
・to be frank (with you)「率直に言うと」
・to be brief「手短に言えば、ようするに」
・to begin with「まず第一に」
・to make matters worse「なお悪いことには、なお困ったことには」
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まとめ
今回は、不定詞の副詞的用法の独立不定詞について解説しました。
副詞的用法は全部で6種類の使い方があり、見分けるのが他の用法よりも大変です💦
独立不定詞は慣用表現で意味が決まっているので、暗記をして使いこなすようにしましょう!
副詞的用法の目的以外の使い方については、以下のそれぞれの記事で確認してみてください!
①目的「~するために」
②結果「~した結果…する」
③感情の原因「~して」
④判断の根拠「~するとは、~するなんて」
⑤形容詞の限定「~するのに(が)形容詞だ」
⑥独立不定詞(慣用表現):文を修飾 (今回の記事)
覚えることは多いですが、頑張っていきましょう!